平成19年12月6日(木)、熊野古道ガイド養成講座「曽根石の歴史と東紀州の岩石」が尾鷲市曽根公民館で開催されました。(参加者46名)


17世紀の江戸城修復の際に紀州から「熊野曽根石」が献上されたと記された古文書が近年発見され、石を分析した結果、この地域の曽根石と江戸城門の一部の石が同じところから出たものと判明したそうです。

講義の後の現地講習では、曽根次郎坂太郎坂の登り口から近いところで、矢穴(やあな:石を割るのみの跡)が残る曽根石をたくさん見ました。
曽根石は花崗斑岩で、三重県南部から和歌山県南部の太平洋側にのびる「熊野酸性岩類」の中に分布しています。







江戸城に使われるなんて、曽根石はとても高く評価されていたんですね。たいへん興味深い内容でした。(F)