尾鷲市に住む甲斐崎圭さんの本
もうひとつの熊野古道 「伊勢路」物語 が出版されました

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〜本書より〜

世界遺産に秘められた古道・廃道・隧道をゆく

熊野古道・伊勢路は、伊勢神宮から熊野三山をめざし
三重県内を熊野灘沿いに縦断する道。
だがそれは一本道でも、世界遺産に登録され
整備が進む古道だけでもなかった。

巡礼が通う道、生活の道、徒歩から荷車・人力車が通る時代、
軽車両から大型車大量輸送の時代へと変遷するたびに
至便な道が開かれ、幾通りもの道が残された。

本書はそんな“もうひとつの古道”を探すために、
歴史・伝承を丹念にひもときながら、
現地を探索する旅である。


■著者/甲斐崎圭(かいざき・けい)
1949年、島根県生まれ。大学在学中に文芸新人賞に入選して以来、
作家活動を開始。一年の多くを山野河海での取材に費やし、
山に暮らし海に生きる人々との関わりを主題にした著作が多い。
漁労や狩猟の取材経験とそれに伴う食文化への造詣も深い。
現在、三重県尾鷲市在住。
「山人たちの賦」(山と渓谷社)、「第十四世マタギ」(筑摩書房/中公文庫)
「羅臼 知床の人々」(マガジンハウス/中公文庫)
「海を喰らう山を喰らう」(日本経済新聞社)、「紀州犬」(光文社新書)
「魚派列島」(JTB/中公文庫)等、著書多数。

■発行/創元社