東紀州観光まちづくり公社では、三重県立熊野古道センターと共同で、東紀州の職人と、その手作り品を紹介する冊子「熊野に匠の業あり」を発行しました。



 

 掲載しているのは以下の15種の産業です。

 紀州鋸(きしゅうのこ)   紀州の林業に適した鋼の薄い鋸
 農鍛冶   鎌、包丁のほか、アワビオコシなど当地独特の刃物も
 紀州備長炭   ウバメガシを高温で焼成した紀州特産の木炭
 栃の家具   固く加工しにくいが美しい木目の栃を使用した家具
 尾鷲わっぱ   山仕事の人が愛用した尾鷲独特の曲げわっぱ
 ひのきアート   ひのきシートを使ったコサージュなどの工芸品
 尾鷲傘   雨のまち尾鷲の降雨に耐える、骨が多く頑丈な雨傘
 大漁旗   東紀州で唯一残る大漁旗製造者の紹介
 指 物   組手をあえて外に出す技法による箪笥等の指物
 熊野花火   熊野大花火大会を支える花火製造業
 那智黒石   有名な漆黒岩石で、実は三重県熊野市で産出する
 石彫物   熊野の石垣、石畳など石の技術を現代に継承
 市木木綿   独特の縞柄を持つ藍染め木綿
 川 舟   熊野川の激流に適した大きく反った船首の川舟「三反帆」
 皆地笠(みなちがさ)   古来から熊野詣に愛用された桧笠

 上記のうち、尾鷲わっぱ、熊野花火、那智黒石、市木木綿は三重県指定伝統工芸品でもあります。

 また、今ではなくなってしまった幻の産業として、杉葉線香と小山焼も紹介しています。

 全34ページ。
 1冊200円(税込み)で、東紀州観光まちづくり公社と熊野古道センターで頒布しています。